連担建築物設計制度
大阪法善寺横町は二度の火災で焼失、従来の九尺(2.7m)幅員を4.0mに拡幅すること
を求められたが、従来の横町の懐かしい空間構成を次の条件で再現した。
① 路地の両側沿道に並ぶ敷地群に対して建築基準法の「連担建築物設計制度」を適用し、
敷地群の全体を連担区域として設定することによって、各敷地上での新築の際に路地の
中心線から2.0mセットバックしなければならない、という、いわゆる二項道路の規定を
適用しない。
② 併せて、連担区域内に新築される建築物について、いくつかの構造上の制限を求める。
○ 容積率は240%以下、建物高さは10m以下、地上階数は3階以下。
○ 構造は耐火建築物とする。
○ 開口部は隣地境界線(建物の側面部分)に設けない。
○ 防災訓練の実施の項目を含んだ建築協定を締結する。
といった内容になっている。従来であれば、4mの道路のみが確保手段であった、都市防災
上の機能を建築物の規模や構造、避難バルコニーや防災訓練などの総合的手法によって代替
できることが、公式にみとめられたということの意義は大きい。
「日本型まちづくりへの転換」青木 仁著より
リノベーション
コンバージョンに同じ意。
既存の建物に大規模な改修工事を行い、用途や機能を変更して性能を向上させたり、価値を高めたりすること。